殴ってどーする。

時々でいいから思い出してください。トリックスターのこと、遊んだ日々のこと、そして愉快な仲間がいたことを。

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抱けど冷たく なりし体は

今日は 元捨て猫 「莉里」の 本当にあった おはなし。


※莉里についてはこの記事が最初です 莉里





ぶるにゃーん→
~12月19日金曜日 大阪オフ会前日~

6時00分。
いつものように起床。
カラオケ前日ということもあり、少々落ち着かない様子で起きた僕。
いつものように着替え、母親から食事を賜り、食べ終えたら即歯磨き。
そんな いつもの形式化されたパターン。
ひとつ違ったのは、朝から莉里(「りり」と読みます)の姿が見えない。
母親にりりがどこへ行ったのか尋ねると、どうやら姉が外へ逃がしてしまったらしい。
逃がしてしまった、というが、別に本気で家出したというのではなく、
元々捨て猫だったために、外への関心が強く、家の中がつまらないようで、やたらと外へ出ようとする。
人間のほんの少しの油断、隙を見つけて外へ出るのだ。
外へ出ても、気が済むまで遊んだら帰ってくるので、しばらく放置しておくこともしばしば。
その日は、姉が早朝バイト(確か6時からのコンビニのバイト)で急いでいたために、
うっかり玄関から外に逃がしてしまったという。

「(どうせすぐ帰ってくるだろう。)」
僕はそう思いながら、歯磨きを終え、洗面所から出ようとした。
と、その時、母親が僕を呼でいる声が聞こえる。
よくよく聞くといつもと様子が違う。
血相を変えて僕の目の前に現れた母親が放った言葉




















「りりしんだ」








・・・え?
なに?

なにが どうしたって

りり が しん だ?

あまりにも現実から離れすぎたこの造語を、僕の頭が理解するのには、朝という一般的に人間の頭が働かないといわれる時間帯だったということと無関係に、かなりの時間を要した。
母親がまだ何か言っているがわからないし聞こえない。
とにかく母親に連れられりりのところへ行く僕。
時刻は6時37分。
忘れもしない忌まわしい時間。

りりに会った。
昨日振りだろうか。
昨日撫で回して、たくさん愛でてあげた、あれ以来だろうか。
時間の感覚がわからない。
ただ、目の前に、庭の石の上に、何か、毛糸のセーターか何かをたたんでおいてあるような、そんなようなものになって、安置されていた。

まだ理解できない。
なにがあった?なんで?きのうまであんなにゲンキダッタノニ?

母親が言うには「車に轢かれた」そうだ。
即死。ついさっきの出来事だったらしい。
母親も現場は目撃してないらしいが、道路の脇に倒れているのを発見。
後続車に撥ねられないように連れてきた、とのことだ。

りりに触る。
まだ暖かい。ずっと触っているとほのかに暖かくなってくるのがわかる。
だがそれは自分の体温が移っているだけであって決してりりの体温、暖かさではない。

時刻は6時40分過ぎ。
学校に行かなくては。
急いで車に乗り込み、母親に後のことを任せ、駅へと向かう。

車中、今朝あったことを思い返してみる。
莉里が死んだ。これはまぎれもない事実だ。
しかしなんだこの妙にふわふわとした感じは。
実はこれは夢だったとか、家に帰ったら気絶してただけだったとか、そういうのではないか?
それにしても、妙にリアルな夢だな。なぜか醒めない。
いつになったら醒めるんだ?いつになったらケータイのアラームが鳴るんだ?
もう鳴ってもいい頃ではないのか?このままだと遅刻する・・・・・・・。
これが、夢ならどんなに、よかったろうか。
どれほど、喜んだろうか。
走行中、独りでに口から出た、「俺らは、猫・・・轢かんようにしよな・・・。」
自分の車に対して言った言葉だったが、妙に僕の頭に残り、そこから涙が止まらなくなった。

通学途中。
電車の中でも泣きそうになるが、かろうじて堪える。
流石に満員電車の中で泣くわけにはいかない。
ただ、ぼんやりした記憶の中、窓の外を見る。

学校。
講義の内容はほとんど覚えていない。
ただ、早く帰りたかった。可能ならば、講義などほっぽりだして、家に、りりの元に帰りたかった。
講義が長い。時計が、進まない。
終業ベルが鳴ると同時に、僕は外へ出た。

帰路に着く。
まずはバス。その中で母親にメールをする。
母親からメールが返って来る。
『帰りにりりにあげる花買ってきてくれへん?可愛いやつを』

電車。
この電車は1時間ほど乗っていなければならないため苦痛だ。
いつもなら、本を読む、寝るなどしていれば良いが、今日は別だ。
何もする気にならない。なれない。
また窓の外をひたすら眺める。いつもと変わらない景色。
ふと、急に、りりのことを思い出してしまう。
電車の中で、対面席にも関わらず、わけもわからずに泣いた。

駅。乗り換え。
何もする気になれず、操り人形のような動きで構内を歩く。
何もない、ただ乗り換える。そうしないと帰れない。

駅。さらに乗り換え。
この構内の花屋で目的のモノを買うことにする。
普段なら素通りするはずの花屋。
早速店員に見つかる。「いらっしゃいませー。」
元気良くあいさつする店員。こんな店員に世話をされたら、花たちもさぞ嬉しかろう。
などと考えている場合ではない。早々に花を決めて、帰らねば・・・。りりが、待っている。
色合いがなんとなくりりに合いそうな花をひとつ選び、再び家路に着く。
残金が27円になった。花というものは案外高いものだな。

電車。
花が潰れないように注意して持つ。
ここで40分弱揺られていないといけない。
この電車が一番辛い。泣いてしまうと隠れるところがない。
と、そこへ母親からメールがくる。
『玄関でりりが寝てるから、気をつけてね』
この一言で、母親がどれほどりりのことを愛していたか、おわかりいただけるだろうか。
溢れそうになる涙を必死に堪える。のろのろ運転の近鉄電車を、走ったほうが速いのでは。と、車掌を怒鳴りつけたい気持ちを抑えながら。

駅。やっとここまで着いた。
既に学校を出て3時間以上経過している。
ここから車で家に帰る。
「今いくからな。」
逸る気持ちを抑え、安全運転で家を目指す。

家に着いた。
ようやく戻ってこれた。
既に夕方、りりはどうしてるだろうか。
母親が言った通り、玄関で安置されていた。
ダンボールにタオルを敷いて、その上に寝かされていた。
こうしてみると、普通に寝ているようだ。
少し、触ってみる。
冷たい。
軽く叩いて、「起きろ、おい。」
起きない。
僕が思う限り、強く叩いて「起きろって、おぉい。」
起きるはずがない。瞬間、なぜか、涙が溢れてきた。

「おかえり。」
母親が声をかけてくる。
声は枯れ、顔は・・・一瞬誰かわからなかった。
いや、家にいる、この場にいるということですぐに母親と解るのだが、
もし今のこの顔で、街中で会ってもすぐにはわからないかもしれない。
それほどまでに、やつれきった顔をしていた。

「これ、頼まれた花。これでいいかな。」
「あぁ・・・ええよ。可愛い花やな。ありがとう。」
僕は母親に花を渡し、母親はひとしきり花を眺め、りりの手元にそっと添えて・・・何か言っていたと思うが、思い出せない。
僕はりりが、生前よく撫でてあげた顎を撫で、頭を撫で、肉球を触り、感触を確かめた。
確かにりりの感触だが、もう、りりではなかった。
あれほど触られるのを嫌がった尻尾を触っても起きない様子を見、もう、二度と起きることはない、と強制的に再確認させられ、何も考えられず、ただ泣いた。
母親もそれを悟ったのか、泣いていた。




※動物の死体等が苦手な方はこの下の写真は見ないでください。



















画像 319

綺麗なもんです。
これで、なんで死んだんでしょうね・・・。
これ以上は辛くて書けません。ここまです。
もう無理です。すいません。

この後、母親・姉・自分の三人で庭に埋めてあげました。
さくらの横に埋めてあげました。この一角だけ動物霊園になっとるな。

りりがうちに来て1年と3ヶ月でしょうか。
短い。短いですね。
りりは元々野良猫だったので、うちに来た時点で2ヶ月くらいだったそうなので、
享年1歳5ヶ月くらいですかね・・・。短いなあ・・・。
りりのことをもっと詳しく色々話せるようになるにはまだ時間がかかりそうです。
なので今回はここまで。

こんな暗い欝話に付き合ってくださってありがとうございました。
気分を害した方がいらっしゃったらすいません。
クリスマス後で気分ぶち壊したりしたらほんとごめんなさい。
でもこのタイミングでしか記事を書けなかったんです。
クリスマス時にこんな記事上げれないし、大晦日も無理だし、かといって年越してからなんてもっと無理。
なので今日、上げることにしました。

メンテ内容はもう少し後になりそうです、ごめんなさい。
大規模アップデートだったみたいで、書くこと多そうなのでまた次回に。
あ、TSには普通にインしてますよ。ていうかゲームでもしてないと気が狂いそうになる。

あとひとつお願いが。
カバリア島ではここでの出来事は忘れておいてください。
自分もそのつもりですから。













りりを埋める時、母親が泣きながら言った言葉が妙に僕の心に残っている。

「またおいでな。絶対やで。」





















画像 318

※姉が描いた生前のりりの後姿。ひなたぼっこをしている時の様子だそうです。気持ちよすぎて魂が抜けてるんでしょうか。


コメント

(′‐人‐)

  • 2008/12/27(土) 20:00:54 |
  • URL |
  • めび #nmxoCd6A
  • [ 編集 ]

なみだがとまりません

  • 2008/12/28(日) 01:06:10 |
  • URL |
  • 匿名希望様 #-
  • [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 2008/12/28(日) 20:20:00 |
  • |
  • #
  • [ 編集 ]


めびさん
ありがとうございます

匿名希望様
ありがとうございます。
あなたが泣いてくれればりりも喜ぶでしょう。
残された我々には、彼女のために泣いてやることしかできないんですから・・・。

匿名希望様
思いはしっかり伝わりました。
ありがとう。その気持ちだけで十分ありがたいです。
これだけの人に愛されて、泣いてもらえて、本当に幸せな猫だったと思います。

最期に、私のわがままですが、聞いてやってください。
どうか、この子のことを忘れないでやってくださいね。

  • 2008/12/30(火) 12:16:21 |
  • URL |
  • @管理人:turdus #-
  • [ 編集 ]

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